2019年12月17日

11月24日 日本・豊島区 閉幕式典レポート



11月24日(日)、東池袋の豊島公会堂跡に新たにオープンした東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)にて東アジア文化都市2019豊島閉幕式典が開催されました。
司会:豊島区国際アート・カルチャー都市プロデューサー、笠井信輔アナウンサー


当日はたくさんの方にお越しいただき、会場は3階席まで満席となりました。
オープニング公演『日中韓の伝統楽器の調べ』では日本の箏、中国の二胡、韓国のカヤグムとチャンゴといった3か国の伝統楽器が共演。日本は『富士の四季』、韓国は『沈香舞』、中国は『蘇州夜曲』と『賽馬』の楽曲を演奏し、国境を越えた美しいハーモニーと共に閉幕式典は幕を開けました。


左から 榎戸二幸、陳敏(チェン・ミン)、金オル(キム・オル)、裵炯烈(ペ・ヒョンリョル)

主催者として、高野之夫豊島区長、宮田亮平文化庁長官が挨拶しました。
高野之夫豊島区長は、「文化を基軸とした市民の人としての「心」の交流こそが、国家の間に様々な軋轢があろうとも、障壁を超え、絆を紡ぐことができ、そのことを多くの豊島区民の皆様と共有することができたと確信している。」と振り返りました。


高野之夫 豊島区長

宮田亮平文化庁長官は、「東アジア文化都市2019豊島はここで閉幕しますが、あえてスタートと言わせていただきたいと思います。来年は、東京オリンピック・パラリンピック競技大会が開催され、国際アート・カルチャー都市、豊島区の力を存分に世界の方々に見せつけてほしい。」と述べました。


宮田亮平 文化庁長官

続いて2019年東アジア文化都市交流都市代表による祝辞として、中国西安市余亜軍(ユー・ヤージュン)文化観光局副局長は、「東アジア文化都市関連イベントを通して、3か国間の理解が強化されただけでなく、文化交流によって3都市の信頼も深まり、新時代の東アジア文化発展のため、特色を持つ素晴らしい1ページを描けたと確信しています。」と、


余亜軍(ユー・ヤージュン) 西安市文化観光局副局長

韓国仁川広域市趙寅權(チョ・インクォン)文化観光局長は、「仁川市・豊島区・西安市は「2019年東アジア文化都市」で結んだ縁をはじめとし、2020年も各都市の文化芸術性及び固有性を広める機会を持ち、文化芸術交流を活性化することを期待しております。」と述べられました。


趙寅權(チョ・インクォン) 仁川広域市文化観光局長

続いて来賓あいさつが行われ、東京都を代表して小池百合子東京都知事が挨拶されました。
小池知事は、「豊島区はこれまで、高野区長の抜群のリーダーシップのもと、「まち全体が舞台の、誰もが主役になれる劇場都市」をコンセプトに、「国際アート・カルチャー都市構想」を推進してこられ、豊島区が創出する国際アート・カルチャー都市が、東アジアだけでなく世界に誇る日本の新たな文化拠点の一つとなり、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会後のレガシーにつながることを大いに期待しています。」と述べられました。


小池百合子 東京都知事

続いて東アジア文化都市2019豊島を映像で振り返るとともに、東アジア文化都市2019豊島実行委員会吉岡知哉全体統括が「この1年間、私たちは、豊島という都市の文化が、生成発展していく様子を目の当たりにしてきました。そのダイナミズムに、皆さんも大きな喜びと誇りを感じたに違いありません。」と講評しました。
さらに、近藤誠一豊島区国際アート・カルチャー都市懇談会会長/豊島区芸術顧問が「この素晴らしい交流の成果を子どもたち・孫たちに継承し、日中韓の交流を深めていただくことが必要だと思います。」と映像で講評を行いました。


東アジア文化都市2019豊島実行委員会吉岡知哉全体統括

続いて「東アジア文化都市2019」共同宣言が執り行われ、1年に渡る交流事業を通して友好関係を築いてきた3都市が、その成果をさらに発展させ、相互理解の促進と東アジアの文化の国際発信力の強化を図ることを目的に3都市による交流を引き続き行うことを宣言しました。


「東アジア文化都市2019」共同宣言 左から余西安市文化観光局副局長、高野区長、趙仁川広域市文化観光局長

そして、式典後半では文化交流記念公演として3都市の芸能団がステージパフォーマンスを披露しました。
韓国・仁川広域市はキ厶・ジュソン IDEA Dance Companyによる、仁川の芸妓組合のとある女性の恋物語を中心に、過去と現在を行き来するタイムスリップ・ラブストーリー「花柳春夢(:ある春の日の夢」を披露しました。幻想的な音楽と踊りで物語を表現し、会場を魅了しました。


文化交流記念公演 韓国・仁川広域市

中国・西安市は大唐芙蓉園芸能団による舞踊、西安歌舞劇院による弦楽重奏、西安戦士戦旗雑技団による雑技と全6演目を披露しました。華やかなダンス、伝統楽器の演奏、超人的な雑技と西安の多様な文化を感じることができました。


文化交流記念公演 中国・西安市

日本・豊島区は日本舞踊家西川箕乃助、花柳基による長唄『石橋の獅子(しゃっきょうのしし)』を披露しました。親子の獅子の精が色鮮やかな衣裳をまとい、勇壮に獅子の毛を振り、フィナーレを飾るにふさわしい格式高い演目で観客を魅了しました。


文化交流記念公演 日本・豊島区

続いて東アジア文化都市引継式が行われました。2020年東アジア文化都市日本代表都市である北九州市のPR映像が上映されるとともに、北九州市を代表して田島裕美北九州市教育委員会教育長と高野之夫豊島区長が壇上で握手を交わし、2019年豊島区より2020年北九州市に東アジア文化都市事業が引き継がれました。


高野区長、田島北九州市教育委員会教育長

フィナーレ公演では公募で集まった小学生から大人まで約200人で全ての歌詞に手話を付けて合唱『わたしは未来』を披露しました。今年1年、豊島区の全区立小学校、中学校による『10,000万人で歌う、わたしは未来プロジェクト』のほか、区民ひろばなど多くの施設で行われたイベントで歌われ、歌の最後は「オールとしま」を象徴するように観客席と一体となり「やー」の掛け声で締めくくりました。


フィナーレ公演 合唱『わたしは未来』

また、来年の東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の機運醸成を図る『東京五輪音頭-2020-』が披露されました。満員の観客席からは手拍子がおくられ、フィナーレ公演を盛り上げました。


フィナーレ公演『東京五輪音頭-2020-』

グランドフィナーレでは3都市芸能団と中国・西安市余亜軍(ユー・ヤージュン)文化観光局副局長、韓国・仁川広域市趙寅權(チョ・インクォン)文化観光局長、高野之夫豊島区長、磯一昭豊島区議会議長が壇上にあがり、『蛍の光』を皆で合唱し閉幕式典は幕を閉じました。


『蛍の光』合唱

2019年の1年間に渡って「オールとしま」による体制で区民が一体となって東アジア文化都市に関連した多くのイベントが行われました。東アジア文化都市によって、西安市、仁川広域市の皆さんと繋ぐことができた文化による交流の絆を、さらに強く、深めながら、次の世代に引き継いでいきます。

写真:梁丞佑