2019年11月23日

『マハーバーラタ 〜ナラ王の冒険〜 東アジア文化都市2019豊島バージョン』レポート



11月23日(土)、池袋西口公園 GLOBAL RINGのこけら落とし公演『マハーバーラタ 〜ナラ王の冒険〜 東アジア文化都市2019豊島バージョン』が上演されました。その様子をレポートします。


記事掲載:2019年12月18日

11月に新たに生まれ変わった池袋西口公園。この公園の野外劇場 GLOBAL RINGのこけら落とし公演として、東アジア文化都市2019豊島舞台芸術部門総合ディレクター宮城 聰の代表作『マハーバーラタ 〜ナラ王の冒険〜』が東アジア文化都市2019豊島バージョンとして上演されました。

© 前澤秀登

『マハーバーラタ ~ナラ王の冒険~』はブルボン石切場(アヴィニョン演劇祭)、駿府城公園(ふじのくに野外芸術フェスタ)、平城宮跡(東アジア文化都市2016奈良市)など国内外各地で上演されてきた作品ですが、今回は大都会 池袋に360度客席を囲むステージが出現。

© 前澤秀登

池袋に響き渡る生演奏、雨に濡れた衣装をものともせず舞台上を駆け巡る俳優陣、雨にも都会の喧噪にも負けない存在感を放つ語りによって、幻想的な祝祭空間が誕生。あいにくの雨と寒空の下、観客はレインコート着用での観劇環境ではありましたが、絢爛豪華な舞台絵巻に引き込まれました。
また、突如現れた非日常的な光景に劇場外の町ゆく人々も思わず足を止め、大型ビジョンや俳優の後姿を眺めていました。

© 前澤秀登

冒頭のナラ王と弟の賭博のシーンでは次第に狂気を帯びていくナラ王にハラハラさせられ、
ダヤマンティ姫がナラ王を探してさまよう最中に現れる虎や象は迫力満点。客席に降り立ち池袋西口公園のこけら落としを祝う悪魔に客席からは笑いが起こり、呪いが解け元の姿に戻ったナラ王がダヤマンティ姫の元に円形劇場いっぱいに走っていく姿を観客は身を乗り出して観ていました。
最後に全出演者が舞台に上がる姿は圧巻!割れんばかりの拍手が起こりました。

© 前澤秀登

<寿ぐ(ことほぐ)>という言葉がこれ程似合う公演があっただろうかという程のこけら落としとなった「GLOBAL RING」。今後は演劇やクラシックコンサート、大型ビジョンでの東京2020大会をはじめとしたスポーツ観戦といった「国際アート・カルチャー都市」の中心地として、区民をはじめとする池袋を訪れるすべての人が楽しめる場所になるのではないでしょうか。